「この子、他の店よりずっと安い!」
そんな風に思ったことはありませんか?
ですがその安さは、将来あなたが支払う『莫大な負債』の前借りに過ぎません。
私は今、ペットショップの現場で20匹以上の小動物たちをお世話しておりファイナンシャルプランナー2級の資格を持っています。
momoだからこそ、はっきりお伝えしたいこと。
適正価格じゃない命に手を出すのは、大きなリスクを伴うかもしれません。
「安く仕入れられる」という、残酷な事実
そもそも、なぜその子は「安い」んでしょうか?
お店が努力して安くしている..なんて綺麗な話ではありません。
単純に、仕入れの段階で、安く買い叩かれている個体だからです。
「規格外」として流される命
命に規格なんて言葉を使うのは、私も本意ではありません。でも、ビジネスの裏側は非常にドライです。
- 遺伝的リスク: 無理な交配で、将来的に重い疾患が出る可能性が高い個体。
- ボロボロの親: 劣悪な繁殖場で、ろくに栄養も与えられずに産まされた個体。
- 基準未達: 標準的な発育に追いつけず、普通のルートでは値がつかない個体。
格安店はこうしたリスクを承知で安く仕入れ、薄利多売のサイクルに乗せているのが現実です。
あなたが「安い!」と喜んで払ったそのお金は、将来爆発する治療費への頭金に過ぎないかもしれません。
ホワイトな店が払う「当たり前」のコスト
私の働いている店は、決して安くありません。でも、そこには削ることのできない防衛費が入っています。
往診の先生が来ると、利益は一瞬で消える
小動物一匹の販売利益はあまり多くはありません。
でも、少しでも異変があれば日々ケアを徹底し獣医師を呼びます。往診一回で、その子の利益なんて余裕で赤字です。
回復するまで隔離し、給餌をミリ単位で調整し、感染対策を徹底する。
この「当たり前」を維持するコストを全部払っているんです。
ちなみに病気になった子やケガをした子はどうなるんだろうと思う方もいるかと思います。



殺処分とかされのちゃうのかな..?
ですが私が働くペットショップではしっかり治療し、殺処分をすることはありません。
徹底したケアをしながらきちんと裏でケアをしています。
「空間」という名の、一番高いコスト
2021年の法改正で、ケージの広さ基準が非常に厳しくなったのを知っていますか?
法令を守り、動物が健康に動ける広さを確保するには、お店の貴重な面積(家賃)を割かなければなりません。
格安店はどうでしょう?
狭いケースにぎゅうぎゅうに詰め込めれば、面積あたりの収益は上がります。でも、そこで暮らす動物のストレスは限界を超えています。
あなたが払う「正規の値段」は、その子がこれまで受けてきた適切な環境の代価なんです。
私は犬や猫の担当ではありませんが、理屈は全く変わりません。むしろ体が大きい分、その「闇」はより深くなります。
安さの理由は他にも
もちろん、安い理由は他にもあります。入荷の価格だけではなく、カラーや月齢。見た目など。
基本的に若く王道の色味ほど高くつけられています。
そのため健康的な子であっても成長になるにつれ価格が下がっていくことがあります。
なので一概にはいえませんが明らかに他のお店よりも安い場合には一度立ち止まって考えてみてください。



今度は良いお店の選び方や買い方を説明しますね。
後悔しないために。誠実なショップの見極めリスト
次にFP×店員として、私が実際にお店を見る時にチェックしている5つのポイントをお伝えします。
「価格」のバランスが適正か
まず見てほしいのは、店内の価格設定です。
極端に格安の子ばかりが並んでいるお店は注意が必要。



駅前のお店で売られてる子達、どの子もかなり安いの..。
適正なケアには必ずコストがかかります。安さには必ず、どこかにその「ワケ」が隠れています。



お店全体が相場よりも明らかに安いのは要注意。
また、生体価格だけで判断するのは禁物です。必ず総額の見積もりを出してもらいましょう。
生体価格を極端に安く見せて、高額な必須オプションをつけないと売らないという手法は、不誠実なビジネスの典型例。



飼うと決めた後オプションの話を出されると心理的にも断りにくいですからね。
メリットしか言わない「営業トーク」に惑わされない
「この子は全然吠えませんよ」
「噛まないし、おとなしいですよ」
そんな、いいことばかり言う店員さんは少し警戒してください。動物は命です。種類ごとの癖もあれば、一頭一頭の個性もあります。
「この時期は噛み癖が出やすいです」「この子は少し怖がりです」と、デメリットや課題を正直に話してくれるお店こそ、その子を日々しっかり観察している証拠です。



ほんとうにその子その子で性格が分かれますね~。
「今すぐ」と決断を急かさないか
「今買わないと、すぐ売れちゃいますよ」
「今日なら安くします」
そんな風に、お客さんの焦りを煽るお店はおすすめしません。
命を迎えるのは、これからの数年、数十年を決める大きな決断です。その重さを理解しているお店なら納得いくまで考える時間をくれるはずです。
そもそも誠実なショップなら良いおうちに迎えられる、それを一番に願っています。



店員としてもやはり日々お世話をする中で愛情があります。
さっさと買わせようとする行為はそれとは全く反しますよね。
そのため決断を急かすお店には気を付けてください。
「環境」と「スタッフの数」を確認する
ケージの隅が汚れていたり、飲み水が切れていたりしませんか?
チェックすべきは動物の数に対して、スタッフが足りているかです。



極端な話、店頭にいる動物は少ない方がいいですね。
数が少なければ、それだけ一頭一頭にかけられる時間は増えケアも行き届きます。
ぎゅうぎゅうに並べられたお店よりゆったりと余裕のあるお店を選んでください。
最後に信じるべきは直感
お店に入った瞬間、直感的になんだか空気が淀んでいるなと感じたら、その感覚を大切にしてください。
反対に、スタッフが動物たちに向ける眼差しが温かいお店は、管理も丁寧なことが多いです。



そして、口コミも要確認です◎
店員さんの対応やお店の雰囲気など。
規模が大きい所はやはり意見が割れやすいのですが、明らかに悪い所は避けてください。
- 飼ったあとに病気にかかっていたことが発覚した
- 匂いが酷く店内が汚い
- ケースの中が汚れている
などなど。店員さんが愛想悪かったなどもありますが、一番はやはり状況的にどうかを確認することが大事です。



対応はわりと受け取り方で変わっちゃうからね。
安さに飛びつく衝動を捨てて、環境を見極める知性を持つ。それが、皆さんと新しい家族を守る一番の保険になります。
「初期費用をケチる」という致命的なミス
ここで、お金のプロとして冷徹に数字で話をしましょう。
- 適正価格(10万円)で、管理の行き届いた子を迎える。
- 格安店(3万円)で、リスクのある子を迎える。
一見、Bがお得に見えますよね。
でも、Bの子が数日後に感染症を発症したらどうなりますか?
夜間救急、精密検査、入院、投薬。
一瞬で10万円以上の医療費が飛んでいきます。さらに、仕事も手につかなくなるほどの精神的ダメージ。
初期費用の数万円をケチった代償に、数十万円の出費を背負う。
安さを重視して結果的にはその何倍もの支払いになるかもしれません。


私自身、ペットを飼っていますが動物の病院代はかなり高額です。



1回の診察に1万円を超えるのも決して少なくはないですね。
優良のブリーダーから飼うのもおすすめ
ブリーダーというと近頃のペット問題から狭いケージに閉じ込め、ただ繁殖させるだけ。
なんてイメージをお持ちの方もいるかもしれません。
ですがそれはあくまで悪徳ブリーダーにより定着したイメージで実際は愛情持って育てている方もきちんといます。
- ペットショップより費用が安い
- その子の生まれた環境をしっかり見ることが出来る
- 育て方やその子の癖など詳しく知れる
ペットショップはいわば仲介なのでブリーダーから直接お迎えするのもおすすめです。
あまりなじみがない方は敷居が高く感じられるかもしれませんがブリーダーのところで直接お迎えするのは珍しいことではないんですよね。
そして一番のメリットはどんな環境で育ったかをしっかり確認できるところ。
繁殖場が不衛生で匂いもひどい、なんて場所は感染やからだが弱かったりというリスクがあります。
しっかりした場所で育てられているかを確認できるのは後々のリスクを下げることが出来ます。
愛情もそれでも、あなたは「格安の命」を飼いますか?
狭いケースで、適切なケアも受けられずただ「安い」という記号だけで売られている命。
格安店の口コミを見てみてください。
「すぐ死んだ」
「病気だった」
そんな悲痛な叫びは、偶然ではなく構造的な必然なんです。
そもそもきちんとしたお世話をするのはお金がかかるのが当然なんですよね。
しっかりした管理をするには基本的に店員を増やすか動物を減らすかの二択しかありません。
生体が多いのに店員はたった数人。もしくは他の店舗に比べて割合が少ない..なんてところは管理の質を疑ってみることが大切です。



安さの裏にはかならずワケがあります。
終わりに
私は今、自分の理想を形にするために100万円の貯金を目標に頑張っています。
そのため今回はFP×ペットショップ店員として皆さんが後悔しないよう重要なポイントをまとめてみました。
ぜひ一時の「安さ」ではくきちんとした情報の精査と判断をした上で大切なペットを迎えることを意識してみてくださいね。







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