今回はFP2級試験当日の流れ、学科と技能の難易度と対策を徹底解説します。
この記事を読めば試験当日のタイムスケジュールから、時間配分、試験会場の雰囲気までFP2級試験に関する不安を解消できます。
試験本番で実力を発揮するために、ぜひ最後まで読んで合格を掴み取りましょう!

実際に試験を受けて来た体験を元にお話ししていきます◎
この記事でわかること
- 試験当日のタイムスケジュール
- 学科試験と技能試験の難易度
- 時間配分と攻略法
- 試験会場の雰囲気と注意点
※この記事はFP協会の技能試験を元に解説しています。
FP2級試験当日の流れ
FP2級試験当日は学科試験と技能試験の2つが行われ、それぞれの試験で時間配分を考慮した戦略が重要です。
試験当日のタイムスケジュールと会場到着から試験終了までの流れを事前に把握しておくと、落ち着いて試験に臨めるかと思います◎
試験のタイムスケジュール
FP2級試験は、CBT移行により自由に受験時間を選ぶことが出来ます。



技能を先に受けて午後に学科も可能です◎
試験時間
項目 | 時間 |
---|---|
学科試験 | 120分 |
技能試験 | 90分 |
会場到着から試験開始までの流れ
試験会場に到着後はまずは手指消毒をし、受付で本人確認をします。



会場へは15~30分前の到着がおすすめだよ..!
本人確認はマイナンバーや免許証など顔つきのものが必要です。
その他の確認書類を詳しく知りたい方は公式サイトで確認しましょう。
簡単な説明と記載された注意事項などに同意をして、署名をします。



電卓の持ち込み不可なことなどの説明を受けます◎
スマホは電源を落とし、荷物は指定のロッカーへ預けます。
ただし、花粉症などでティッシュや目薬が必要な方は例外として持ち込めます。
文房具や電卓の持ち込みも禁止されています。
書類や鍵、メモ用紙と本人確認証をもって指定の席へ移動します。
ちなみにメモ用紙はコピー用紙一枚です。



技能は特に計算が多いので紙の使い方にも気をつけましょう..!
渡された書類に記載してあるログインIDとパスワードを入力します。
チュートリアルを行って、CBT受験を始めましょう。



試験の流れを事前に把握しておくことで、落ち着いて試験に臨めます。
試験開始から終了までの流れ
試験開始後は落ち着いて問題を解いていきましょう。
試験が終了すると自動的に画面が切り替わり、点数が表示されます。
終了時間より前に終わった方は終了ボタンを押して、帰る事も可能です。
スコアレポートの印刷ボタンを選択し、試験結果を印刷後、ログアウトします。
書類などを返却し、印刷したスコアレポートを受け取って終了です。
ロッカーの荷物を取って、試験は全て終了です◎
学科と技能どっちが難しい?
合格率は高確率で技能の方が上回っています。
私の場合は、学科試験の結果は60問中45点、技能試験は100点中80点でした。
実際私も技能は受かるか不安に思っていましたが、試験の結果学科は45点(60問中)、技能は80点(100問中)でした。
学科は約67%、技能は80%の正答率です。
学科の方が事前の点数が良かったのですが、意外と実技の方が点数が良かったです。
その理由としては、技能は問題がある程度固定されているところが大きいですね。
そのため技能が不安という方も解き方が分かっていればある程度ブレは少ないのではないかと思います。



そして意外にもひねった問題が少なかったのが印象的でした..!
FP2級 学科試験|難易度と対策ポイント
FP2級の学科試験は、金融に関する幅広い知識が問われるため、計画的な対策が不可欠です。
出題範囲を理解し、効率的な勉強法を確立することで、合格をより確実に目指せます。
学科試験の出題範囲と特徴、合格点を取るための勉強法を把握することで、試験対策の方向性を定められます。
自分に合った勉強法を見つけ、継続的な学習を心がけましょう。



学科試験は範囲が広く対策が大変だよね。でも、きちんと対策すれば大丈夫!
学科試験の出題範囲と特徴
FP2級の学科試験は、ライフプランニングと資金計画、リスク管理、金融資産運用、タックスプランニング、不動産、相続・事業承継の6つの分野から出題されます。
各分野をバランスよく学習することが重要です。
学科試験は、四答択一式で60問出題され、120分で解答します。
FPK研修テキストに基づいて出題されるため、テキストの内容をしっかり理解しておくことが大切です。
分野 | 主な内容 |
---|---|
ライフプランニングと資金計画 | FPの倫理と関連法規、ライフプランニングの考え方・プロセス、社会保険、公的年金、企業年金など |
リスク管理 | リスクマネジメントの考え方、生命保険、損害保険など |
金融資産運用 | 投資環境、預貯金、投資信託、株式、債券など |
タックスプランニング | 所得税、法人税、消費税、所得控除、税額控除など |
不動産 | 不動産の売買、賃貸、管理、税金など |
相続・事業承継 | 相続に関する法律、相続税、事業承継対策など |



FP2級の学科試験は、金融に関する幅広い知識が問われるんだね。
合格点を取るための勉強法や対策
FP2級の学科試験で合格点を取るためには、過去問を繰り返し解き、知識の定着を図ることが大切です。
過去問を解くことで、出題傾向や自分の苦手分野を把握できます。
特に不動産の分野は問題が変わりにくいと言われているので、特に練習をして覚えておくのがおすすめです。



大事な得点源だね..!
FP2級の合格基準は、60点満点中36点以上です。
基礎をしっかり理解し、応用力を高めることで、合格点をクリアできます。
そして、多くの方は学科からを先に受ける方も多いと思います。
学科試験は、模擬試験とは異なり、独特の緊張感から文章が理解しにくい場合があります。
試験中に難問に直面しても焦らず、落ち着いて問題を解き進めることが重要です。
ですが中盤からはだんだんいつもの調子で解き進めることができたので、最初につまずいても焦らず進んでいきましょう。



過去問も出ることが多いのでしっかり頭に入れておくのがおすすめ◎
FP2級 技能試験|時間配分と攻略法
FP2級の技能試験は、時間配分が合否を分ける重要な要素です。



とにかく技能は時間とスピードが命!
時間切れを防ぐためには、問題形式を理解し戦略的な時間配分を立てることが不可欠です。
特に本番前は90分を意識して問題を解いていく練習を繰り返し行っておきましょう。
時間切れを防ぐための戦略
技能試験で時間切れを防ぐためには問題を解く順番を工夫し、時間配分を意識することが重要です。
- 一週目は1問に時間をかけすぎない
- 分からない問題は時間をかけずに後回し。
- 得意な問題から解く
- 不明な問題は飛ばして確実に分かる問題を解く
- 見直しの時間を確保
- 見直しでじっくり丁寧にケアレスミスを潰していく
実際に受験してみて、技能は学科に比べ圧倒的に時間が足りなくなりやすいです。
受験者の中には「時間切れで不合格になった」という声も少なくありません。
最初から一問一問丁寧に解く方法では、後の問題を解かずに終わってしまう可能性も出てきます。
分からない部分は後回しにして、見直しマーク(あとから見返せる印)をつけておくといいでしょう。
もし、後半に得意な問題があると説かずに終わった得意な問題vs時間をかけた微妙な問題で貴重な一点を逃しやすくなってしまいます。
時間が足りない場合は、問題を解く順番を工夫したり解答欄を埋めることを優先したりするなどの工夫が必要です。



時間配分をマスターして、落ち着いて解答することが大切だね
試験本番で実力発揮|FP2級 受験体験からのアドバイス
試験本番で実力を発揮するためには、試験会場の雰囲気や注意点を事前に把握し、試験中の集中力を高めることが重要です。
試験会場の雰囲気と注意点



試験会場ってなんだかどきどきしますよね..。
初めての試験会場では、特に緊張が高まることがあります。
事前に注意点を知っておくことで、落ち着いて試験に臨むことができます。
雰囲気や注意点
項目 | 内容 |
---|---|
会場 | 大学の教室、貸会議室、テストセンターなど。 |
受験者層 | 年齢層は幅広く、学生から社会人まで様々です。 |
雰囲気 | 一般的な試験よりも緩めの雰囲気。 |
その他 | 席は基本的に指定された場所へ座ります。 |
ただ、CBTに移行してからは受験時間もばらばらなので、人が出たり入ったりします。なので、the試験という感じはあまりないですね。
受験者の多い地域は頻繁に試験を実施しているのでそれほど密集にはなりにくいかと思います。
時間も一斉ではないのでそれほど緊張感のある雰囲気ではありません。
私が受けた所は週末のみでしたが、人も15人程度で出入りも多く試験会場というよりは自習室のような雰囲気でした。
ちなみに田舎で人が少ないせいか簿記などの受験者も一緒に受けてましたね。
そんな感じで結構緩めの雰囲気でした。



なんとなく不安という方もそれほど心配は要らないと思います◎
試験中の集中力を高める方法
試験中の集中力を高めることは、合格に直結すると言っても過言ではありません。
時間配分を意識しつつ、最大限に集中して問題を解くための具体的な方法をいくつか紹介します。
集中力を高める方法は以下のとおりです。
- 深呼吸をする: 緊張を感じたら、深呼吸をしてリラックスする
- 姿勢を正す: 正しい姿勢を保つことで、集中力を維持できる
- 目線を遠くに: 疲れたら、遠くの景色を見て目を休める
- 軽いストレッチ: 肩や首を回して、血行を良くする



試験中は適度に休憩を取り、心身ともにリラックスした状態で臨みましょう
よくある質問(FAQ)
- 途中退出はOK?
-
体調不良やトイレに行く際は試験スタッフへ申し出て退出は可能です。ただし、カウントダウンを止める事は出来ません。試験を早目に終了して、終わる事も可能です。それ以外の退出は棄権になります。
- 学科試験と技能試験はどちらがむずかしい?
-
人によりますが技能の方が簡単な場合が多いです。計算方法さえ理解しておけば特に難しくはありません。学科はマイナーな部分も出るので技能より点を落としやすいです。
- 試験当日に持っていくべきものは?
-
本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)のみで問題ありません。花粉症の場合はティッシュ等も持っていきましょう。
詳しくはこちらのサイトをご確認してください。
- あとから問題を見直すことは可能?
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ページを自由に戻る事も可能なので間違えても修正することができます。そのほか、見直しマークをつけることが出来て問題一覧に赤く印がつきチェック部分を見直すことが出来ます。
- CBTは難しい?
-
事前に過去問同情などでPC回答になれておけば特に難しくはありません。不安な方はこちらのサイトで体験することが出来ます。
- FP2級の試験対策におすすめの問題集はありますか?
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過去問を中心に学習するのが効果的です。金融財政事情研究会や日本FP協会の公式サイトで公開されている過去問を活用しましょう。ほんださんの問題集もおすすめです。
まとめ
FP2級試験当日の流れ、難易度、対策について解説しました。
- 試験当日のタイムスケジュール
- 学科試験と技能試験の難易度と対策
- 試験本番で実力を発揮するためのアドバイス
意外と学科がむずかしいのが印象的なFP試験でしたが、6割での合格なのでそれほど難易度は高くはありません。
満点を狙っている方以外は過去問で80%程度の正答率があればひとまず安心して合格を狙えるかと思います。
〈FP2級〉に合格するために、この記事を参考にして試験対策を万全にしましょう。
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